thirdplace’s diary

三重県四日市市にあるフリースクールです

吉本ばななのクラウドファンディング②(毒親の話)

前回の続きです。

吉本ばななさんの本との出会いは高校生の時。
『キッチン』『アムリタ』『TUGUMI』『白河夜船』『哀しい予感』等々有名作品は何回も読みました。現実と空想のどちらともいえない、でもこういう世界ってきっとあるんだろうなという感じの世界観が好きだったのです。

今回のクラウドファンディングで彼女の作品に触れるのは15年~20年ぶりでしょうか。久しぶりにばななさんの世界観に浸りました。2万文字なのにスイスイ読めて、もう少し長い間浸っていたい、そんなことを思わせる文章でした。

毒親という言葉は非常にセンセーショナルな言葉ですね。
スーザン・フォワードの『毒になる親』(TOXIC PARENT)という有名な本がありますが、おそらくこの題名から、「毒親」という言葉が固有名詞のように使われるようになったのだと思います。
「毒」という言葉がきついので、個人的にあまり好きではない言葉なのですが、今の時点ではこの表現が一番分かりやすいので使います。

ばななさんの母親も典型的な毒親。
私も毒親に関する本はかなり読み、さまざまなタイプやケースがあることを知ったのですが、自分の経験も含めて「毒親」ってつまり何なのか、、、

自分の人生に満足していない人間、特に精神的に大量の不足を抱え、かつ歪な精神状態である人間が、その不足や歪さを子育てによって埋めようとした自己中心的な親

非常に簡潔に表現すると、私は以上のように認識しています。

時々、私のところに「自分は毒親みたいな育て方しているので、子どもが不登校になっているのではないでしょうか」と心配してカウンセリングに来られる親御さんがみえます。そもそも本当に毒親のような方は、おそらく客観的な物の見方は難しいので、自ら毒親かもしれないと人に聴きに来る人はいないと思います。ですから、「そんなことはないです。」とお答えすることもありました。

「毒親」という言葉が広がるのは、これまで隠されていた問題を浮上させるのに良いことではあるのですが、人それぞれの価値観や育てられ方、親子関係がそれぞれなので、共通認識が難しいところではあると感じます。

続きます。